九月も中旬を過ぎ、ようやく朝晩涼しい風が吹き始めた今日この頃です。
暑い夏が過ぎると「新涼」と呼ばれる初秋の涼しい風が吹き、月を賞でる時期がやってきます。
子供の頃には、月には兎が住んでいて餅をついているという話を信じていた人もいたのでは・・・・
それには親が子に月のように円満で美しい心を持って欲しいとの願いが込められて語られていたのではないかと思われます。
忙しい日々が当たり前になり、さまざまな技術が進歩し月旅行が自由にできる時代が来ても季節の移り変わりを五感で感じ味わえる。
そんな日本ならではの古来からの習慣や行事を大切にして過ごしていきたいですものね。
今年の中秋の名月は30日だそうです。
ぜひ手を止めてお月見をしてみてはいかがでしょうか?
きっと自然と共にある人間の素直な心を保つことができると思いますよ。
今月は3連休の初日に当たりましたが、いつも通り生徒さん達とアシスタントが集まりました。
入門講座最後の6回目は、風呂敷の所作(包み方、ほどき方、たたみ方など)と今までの総復習をかねて通し稽古をしました。
現代では風呂敷を使う事はめっきり少なくなっていますが、風呂敷は包む物が四角くても丸くても変幻自在に 包む事ができ、たためばポケットに入るくらいの小ささになり、広げればかなりの大きさ、量のものまで包める。
大変便利なすぐれ物(・・・・)です。
ぜひ贈答品などを持参する時には紙袋ではなく風呂敷を使ってみて下さい。
丁寧に包んだ品物を風呂敷をほどいて差し出す時、その所作を通じて“あなたのために心を込めて選ばせて頂いた品物をこうして大切に持って参りました”という無言のメッセージとともに、日頃の感謝の気持ちやその人の品格までもが相手に伝わるはずです。
最近は風呂敷の柄もモダンなものが多く出回り、又風呂敷だけを扱う専門店もできてきています。
お気に入りの一枚を見つけてあなたも風呂敷デビューしてみてはいかがでしょうか? Yuko・I
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