たしなみ歳時記
歳月人を待たずーと言うように、あっという間に今年も師走を迎え残すところ三週間余りとなりました。

毎年のことながら12月はなにかと心せわしい月となります。

新年を迎えるための準備は13日の事始めの日(煤払い)から行う習わしが昔からあります。年の瀬も押し迫ってから慌てることのないよう。そろそろ予定を組んで始めておきたいものですね。
お正月の準備と言えば・・・餅つき、門松や松飾創り、鏡餅飾り、おせち料理作り、お雑煮の用意などなど以前は各家で作り準備していましたが、現在では、いずれも作られたものを購入することが多くなり、お正月を迎える慣例もうすらいできている昨今ですが、普段お花を飾らない方もお正月くらいはお花を飾ってみませんか・・・

お花には人や空間をなごませる力があります。
お正月のお花によく使われるものは

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松・・・真冬でも青々とした葉を茂らせるため、長寿と健康のシンボルとして用いられています。   たしなみ教室 

南天・・・「難転」に通じて不浄を払う木として、又災難除けとして用います。

 

葉牡丹・・・牡丹のかわりに使われます。牡丹は花の王様と呼ばれ貴重でおめでたい花です。

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水仙・・・冬の寒さの中で美しく咲き、又大変良い香りがします。   たしなみ教室 

 

 

 

 

などなど雪の中でも咲くため、いち早く春の訪れを感じさせてくれます。

和花が多くなりますが、バラやユリなどをプラスして使うと洋風にもアレンジできますよ。

あわただしい年末にお花を活けながら閑かな時間をもち、今年一年を振り返り、来年の抱負を誓い、そして迎える新年が自分のためにも訪れるお 客様のためにも、良い年になることを願いながら、心を込めて活けてみて下さい。

 

 Yuko・I