たしなみ教室 夜咄の茶事

平成263月京都の北部の山間に位置するお茶室で師匠による夜咄茶会が開催されました。

 

 

たしなみ教室

                  夜咄とは冬の夜に催す茶事のことで日が落ちて暗くなってから始まります。

 

 

師匠

たしなみ教室

  暗くなってからなので手に持つ明かりである手燭を用て部屋の中を明るくしたり、露地を歩くために足元を照らします。

 
 

今日は皆で持ちよった茶懐石用のお料理やお酒の準備をして、着物に着替え、亭主である師匠による夜咄が始まりました。

 
師匠

 

今日は私たちの仲間である助六さんが転勤するための送別会も兼ねて、亭主である師匠による夜咄が粛粛と始まりました。

まずはお膳が運び出され、その後助六さんのお持ちくださった熊本のしぼりたての生原酒で師匠から一献目を頂きます。

 

 

このお酒がなんとまったりとしてい てフルーティな何とも言えない味わい。ついつい飲みすぎてしまいました。さすがはお酒に詳しい助六さんのお見立てでございました。
師匠

ちなみに朱色の盃は両手を添えていただきますが、男性が何かを決意するときは白盃で片手で一気に頂くそうです。

次々に焼き物・煮物椀・八寸や香の物が出されたあと、中立のために一度退席します

 備えてある藁草履をはいて、手燭で足元を照らしながら、夜の美しい日本庭園とまるで今夜が満月のような月を見ながら、腰掛待合でしばし亭主の後座の鳴り 物の挨拶を待ちます。が、、

 師匠

 

待合で話が盛り上がりすぎて、鳴り物が聞こえなかったのか、鳴らなかったのかわからず、、、寒くなってきたので、待合を後にし て、茶室に戻り、蹲で手を口を清めて、再び茶室へ。


 師匠

にじって入り、掛け軸と花、炉の拝見をすませて、自席について師匠によるお点前にて薄茶、主菓子をいただき、楽しい夜 咄がお開きとなりました.

予定していなかった8人目のお客様?の出現と思いがけない贈り物により、ちょっとはしゃぎすぎてしまいました。
反省しております。

当日はお天気もよく、美しい星と月も顔を出してくれました。これは日頃の皆様の行いのおかげだと信じております。日本人としての古くから伝わる伝統文化とおもてなしの精神を、この美しい設えの中で体験することができ幸甚の至りです。

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師匠や当日お世話してくださったM様、そして出席された皆様に感謝いたします。有難うございました。


また今月で京都を離れる助六さんへ、短い間でしたがいろいろ有難うございました。くれぐれもお体に気を付けて,新天地でのご活躍をお祈り申し上げます。                                                                                                                            千都香