霜月になり、風炉から炉へ変わる季節になりました。
炉開きと共に、中国からの風習で無病息災を願い食す”亥の子餅”を頂きたかったのですが、かなり日がずれてしまったので、
新米の餅と小豆を使った善哉で頂く事にしました。
今回は善哉から、手作りの”干し柿”までYさんが心を込めて準備をしてくださいました。
特に”干し柿”は程よい上品な甘さに、とても柔らかい口当たりにびっくりしましたが、その理由を聞くと、
やはり手間暇をかけてくださっていました。
渋柿をベランダに吊るして、約一か月間毎日優しく一個づつの干し柿を揉んであげたんだそうです。
この日に合わせて彼女が心を込めて毎日世話をしていた干し柿は見事に本番の日に大成功を収めました。
でもこの心って、本当にお茶でもそうですが。
出会う方々のために心を込めて見えないところでも準備しているその真摯な姿に、真のおもてなしの心を見たような気がいたしました。
心のおもてなしとは、、、表の派手な演出ではなく見えない所でも相手を思い心を尽くす影の努力なんですね。。。
本番のお茶はといいますと、師匠の指先までの細かな指導に時が立つのも忘れていました。
師匠のあの指先までの美しい所作はなかなか真似をすることもままならず。
何気ない師匠の言葉には、日頃の心構えに必要なことも多々あり、
気持ちよくこの空間を味わいホンワカとしている私たちに、適度な刺激を与えられ。
唐突に目を覚まされる連続となっております。
一つ学ぶとまた一つの次の学びが、、、今月もとても充実した中身の濃い時間を師匠と皆さんと共有出来て、本当にありがたいことでございました。。。。。
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