六月十五日、清和会は鶴見の総持寺に於いて、犬養先生の七回忌法要と、戦没将士の慰霊供養をいたしました。諸会員は無地の会服に黒の帯姿で、二百三十名が出席され、僧侶七十名の読経にて、まことに盛大な行事でありました。御佛前で役員のみ記念の写真をとりました。
十五年三月三十日、麻布の未亡人宅に、四谷の本宅から、南京の中央政府(主席汪精衛氏)国民政府誕生祝いの、お赤飯とお料理が届きました。
私は未亡人と共にいただきました。そして赤飯その他を、重箱に詰めて下さいまして、母にと申されましたのでいただきましたが、重いので車で持ち帰りました。
十月三十日、四谷の犬養邸にゆきましたとき、道子サン(二十才)の手料理をお馳走になりました。そして、汪精衛先生と健氏とのさまざまな写真を見せていただき、健氏の並々ならぬ陰の苦労話を、仲子夫人からお聞きしました。

 御後へ紡いでまいります・・・

※ 原文のままの文字使いを使用しています。

 

やまとなでしこ