~龢【和】を尊ぶ心を育み、世界へ繋げる~
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仏画の第二段

2月のたしなみ教室 仏画の第二段です。 二回目となると、手も随分と慣れてゆき筆使いも良くなり、墨で書く一本の線が上手く太い細い線を使い分けて一気 に書き上げることができるようになりました。 線を書き上げて、命であるお顔を …

5月15日 (5) -私のところへ行って、道子と康彦をつれてきて下さい-

「これはいけない」と」医師の一人に云はれましたので、ハッとしました。仲子若夫人と一生懸命にとかした支那の薬の水が、かへって悪かったように不安になりました。 それから首相は吐き気がつき、安静でありましたのが、少しづつ悪い方 …

5月15日 (4) -この薬をつぶして下さいー

「宮崎さんは、風呂から出たばかりで、ピストルは机の引き出しに入れてあって、役に立たなかったと云ひます。休日で秘書官は一人も居なくて、仲子夫人と三人の女中さんだけでした」。 私は森夫人と話合ったことを、太田夫人に車の中で話 …

5月15日 (3) -戒厳令のしかれた帝都の夜景-

畳廊下の夫人たちには、「氷をこまかにくだいて、一寸丸ほどの氷袋を沢山作って下さい」とたのみました。持ってこられる氷袋は氷が大きかったり、袋の口の紐が長く下さっていたり、氷は細々と砕かれてゐても、袋の口があまってブラブラす …

5月15日 (2) -早くお居間に行って-

「早くお入りなさい」。「でも入れてくれないんです」。「この方は首相夫人の秘書ですから、早く入れて下さい」。 土屋君が兵士たちに云いましたので、黒塗り木目の杉戸のところに、鳩山夫人と太田正孝代議士が立ってをられました。「早 …

5月15日 (1) -この日が永久のお別れでありました-

五月九日(月)午後三時、首相公邸にはじめて母が参上しましたとき、応接間までわざわざ首相御夫妻と仲子若夫人がお出ましくださいました。やさしくお言葉をかけて下さいまして、母は感謝してご挨拶を申し上げました。官邸の内部、お庭、 …

 初釜

〜新年あけましておめでとうございます〜   今年の第一弾 たしなみ教室は初釜を致しました。 自分達で作った茶懐石、それぞれに担当を決めて作りました。 料理を出す順番とタイミングがありますが、ざっと並べてみるとなかなか豪華 …

首相公邸 日本間 (4) 後編

「なぜ、四谷へ行ったときすぐ、デンワをかけないのです。警視庁で大騒ぎしたんです」。 夫人に云はれて宮崎刑事は、ただもう恐縮するばかりでした。 夫人は突然私邸にゆかれたのは、何の御用かと、不審に思ってをられた御様子でした。 …

首相公邸 日本間 (4)前編

病臥中の逓信参与官坂井大輔氏(総裁元秘書)が重態といふことでした。 首相は、政務多忙中をわざわざ紀尾井町の坂井家にういかれましたが、予定の時間を過ぎましても、帰邸なさいませんでした。 その頃は特に不穏の空気がただよってを …

和室での所作の総復習と上級編の習い

今年最後のたしなみ教室 和室での所作の総復習と上級編の習い 寒さも本格的になって来ました。 今回は立ち居振る舞いの総復習です。 亭主と客、待ち合い室ありとの場面設定でした。 いつもと違う雰囲気。。。 床の間での拝見の時の …

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